迷うと買わない、顧客心理

迷うと買わない、顧客心理

どんな仕事でも、そういうものだと思うのですが、長く専門でやっていると、
その分野について、一般の人との間にギャップが生まれることがありますよね。

私自身、通販の運営を長くやっていたので、知らず知らずのうちに、
その分野の知識は増えていたようで…
うっかり自分自身の前提で話を進めると、意外に感じてしまうことがあります。

たとえば、先日、コピーライティングの案件をいただいている、
とあるクライアントさんと打ち合わせしていて、
「一番売れるのは、どんなページなのか」
という話になった時も、そうでした。

「1ページで1商品しか扱っていないページ」が、最も売れるページなのは、
私にとっては、当たり前になっていましたが、普通に考えたら…
これって常識じゃないわけです。

例えば、
「サイトの左端にいろいろな商品紹介しているコーナーがあった方が、売れるんじゃないの?」

と考える方が、素直な発想かもしれませんよね?

けれども、ネット通販の場合には、
「あわよくば、1商品だけでなく、これも一緒に買ってくれないかな」とか
「もしかすると、この商品は買わなくても、他の商品は買ってくれるかもしれない」
という下心は、逆効果です。

いろいろな商品に飛べるページを見せると、売れるものも売れなくなります。

あなたも、化粧品や健康食品の通販などで、1ページで1商品しか扱っていないページ、
業界では「ランディングページ」や「LP(えるぴー)」と呼ばれているるページを見たことがあるはずです。

そのほうが圧倒的に、効果が高いということは、多くの人が実証済み。
ですから、この業界に長くいると、もはや、公式や定義のレベルでの常識となります。

なぜ、そのようなことが起こるかというと…
お客様は、迷ったら、買わないからです。
「今度にしよう」と思われてしまったら、その今度は二度と訪れません。

ですから、まずは、特定の商品だけを見せて売ることが、重要になります。
通販業界には、「単品リピート」通販という言葉があるくらいです。

たとえたくさん商品を持っていたとしても…
商品を多数掲載した素敵なホームページを持っていたとしても…
売りたい商品については、絶対に迷わせない、他に飛ばないページを作って販売するべきです。

でも、これって、自分自身で買い物をする時のことを、よく考えれば…
実は、気づくはずですよね。

ネットだけでなく、リアルのお店であっても、たくさんある商品の中で
迷わせないで、自分が必要な商品がわかるように教えてほしいとは思いませんか?
あなただって、ちゃんと、しぼって勧められる方が、買いやすいですよね?

そのあたりの自分自身の体験を、特にネット通販をやるときには、
なぜか、うっかり忘れがちなのが、不思議…
と、ネットショップのアドバイスをする時に、いつも思うので、
結構、みなさん、やりがちなことなんですよね。

もちろん、これは、通販でなくても、マーケティング全体に通じることです。
あなたのお店は、欲しいと思える商品に、迷わずたどり着ける構成になっていますか?

疑問や不安に思うこと、どうすればいいか悩んでしまうことがないかを、
定期的に全方位点検してみるのは、たいへん有効ですよ!

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