マーケティングって、何だろう?
もしかすると、「みんなが、よくわからないまま使っている言葉ナンバー1かもしれない」と個人的に思っているのが…
ズバリ
「マーケティング」
という言葉です。
あなたは、ちゃんと定義できますか?
そこで、今回は、難しい話は抜きで、「結局、マーケティングって何なのよ?」というところを、解説しましょう。
◯◯では、ありません
実は、マーケティングとは、「市場調査」や「リサーチ」のことでも、「新製品開発」のことでも、ありません。それらは、マーケティングを実施するためのツールだったり、一つのステップにすぎません。
マーケティングとは、「広告」や「宣伝」のことでも、ありません。それらも、マーケティングの一部を担っていますが、今となっては、過去のものに属するかもしれません。
マーケティングとは、もちろん、「セールス」のことでも、「販売促進」や「プロモーション」のことでもありません。P.F.ドラッカーが「マーケティングの究極の目標は、セリング(売り込み)を不要にすることだ」と言ったのは、有名です。
ということは、当然、セールスとマーケティングは別物である、ということですよね?
ただ、神田昌典さんが、「マーケティングとは、営業マンの前にお客さんを連れてくること」だと言っているように、 マーケティングとは「セールスの前に行う活動」であり「セールスを楽にする方法」であることは、確かですよね?
一番わかりやすい、マーケティングの定義とは?
そんなわけで、私自身、いろいろと調べた結果、一番納得がいったのが…
森本尚樹さんの「マーケティングの日本語訳は、『売れる・儲かる仕組み』と覚えよう」という説明です。
売れるというのは、売上が上がるということ。
儲かるというのは、利益が出るということ。
仕組みというのは、それが継続して、自動的に続くようにしているということ。
だと解釈すると…
要するに、 マーケティングとは「売れる仕組みを作ること」であり、
「儲け続ける仕組みを作ること」だと言えるわけです。
これだと、ダン・ケネディが「社長の仕事は、マーケティングだ」と言っていることとも、合致しますよね。
これを、より具体的に言うと、セルジオ・ジーマンが言っているように、
「マーケティングの任務は、商品をより多く販売し、より多くの利益を上げることである。
より多くの人々にあなたの商品をより多く、より高頻度で、より高い値段で買ってもらうこと」 ということになり、
「戦略的な活動であり、単にある目的を達成するために行う戦術の集積ではない。」 という結論になります。
じゃあ、マーケティングって、何をすること?
とすると、「結局、何なんだ?」「どうすればいいんだ?」と言いたくなりますよね?
セオドア・レビットは、「マーケティングとは、顧客の創造である」と言っていますが…
要するに、昔、物がなかった時代には、周りは顧客だらけだったので、 良い物を作ることだけに集中すること自体が、マーケティングとなっていたため、自然と物は売れたわけです。
けれども、今や、物は余っているし、付加価値だって、きちんと説明しなくては、伝わりません。
競合も多いから、何度も注意喚起をしないと、すっかり忘れ去られてしまいます。
それに、近所の馴染みのお店で、顔をあわせて買っていた時代に比べたら、ずいぶんと、お客様との距離は、遠くなりました。
ですから、特に、Webマーケティングの場合には、関係づくりからはじめる必要があります。
だからこそ、
「お客様は、どうすれば喜んでお金を出してくれるのだろう?」
「お客様に、価値を認めていただくには、何をすればいいんだろう?」
と考え続けること。
そういう「考え方」こそが、マーケティングなのです。
あなたがするべきことは…
ですから、宣伝だけでも、販促だけでも、市場調査だけでもなく、マーケティングというのは、 顧客サービスまで含んだ、もっと大きな、ビジネス全体の概念です。
そして、 もっともっと「価値を提供」できることがあるんじゃないか、を考えに考えて、
「対価を受け取る」ことに、もっと真剣になろうよ。
もっとお客様とコミュニケーションを取って、「関係づくり」をしていくことで、
お互いに「信頼関係」を築き、末永くWIN-WINなビジネスにしていこうよ。
そんな発想をして、実際に行動しているならば…
それは、もうマーケティングなのです。
今や、マーケティングなしで、ビジネスは成立しない時代になっているってこと、 少しは、わかっていただけたでしょうか?
そして、それぞれのメディア特性にあわせたマーケティングが必要だったり お客様の行動パターンにあわせたマーケティングが必要だったり、よりきめ細やかなマーケティングこそ、今、求められているものなのです。