顔写真と本名をネットに出すのに抵抗がある方へ
facebookが流行ったおかげで、インターネット上でも、実名で顔写真も公にしている人が、ずいぶんと増えてきました。
私がネットの世界に足を踏み入れた頃(もう20年近く前…)は、
「インターネットは危険だ!」
「絶対に、本名を明かしてはいけない!」
「住所などのヒントがわかってもダメ!」
「写真なんて、もってのほか!」
…と、みんなが、思いっきり隠そうとしていた時代でした。
でも、実は、その頃から、インターネットの世界の原則は、変わっていません。
それは、「情報は、出せば出すほどいい」という原則です。
どんな情報でも、出した者が勝ち
たとえば、あなたがホームページやブログを作って、誰かの役に立つような「情報」を発信するとします。
趣味の情報でも、子育ての情報でも、地域情報でもいいし、専門的な話でなくても全く問題ないのですが、 とにかく、自分の知っている何かを、出す。
すると…
不思議なことに、自分のところに情報が集まってくるようになります。
ブログの投稿を見た人が、ちょっとした何かを教えてくれたり、 他のホームページとつながったり、場合によっては、出版社や関連商品の会社から声がかかったり。
とにかく、あなたが出した以上の情報が、集まりはじめます。
そして、温かいコミュニティも、できてきます。
あなたの出した情報に惹かれて来た人ばかり、つまり、価値観が近い人が集まった、とても居心地の良い場が、勝手に生まれるのです( そうして集まった「あなたのファン」は、もし、あなたが何か失敗しても、 逆に励ましてくれる、とても、ありがたい存在でもあります)。
そんな風に、情報を先に出せば、実は、後から、たくさん帰ってくるのです。
情報を、出し過ぎるということはない
とはいえ、「個人情報は別でしょ?」と思われるかもしれません。
けれども、面白いことに、この原則は、まったくプライベートな情報にも、あてはまるのです。
スーパーの野菜に、生産者の顔写真がついていれば、なんとなく安心感、信頼感があるように、思いませんか?
それと同じように、あなたが、顔写真を掲載しただけでも、 それを見たお客様は、自分が手にしている情報の向こうに人間がいることを理解します。
その瞬間、単なる「モノ」は、「他でもない『この人』が提供しているモノ」に 変身します。
つまり、「誰でも提供できる一般的な情報」ではなく、この写真に写っている「この人」が、長い時間をかけて、苦労して得た知識と経験を、やっと今、提供しているんだという具合に、「ストーリーが付加された情報」になるので、いっきに、付加価値がつくのです。
あなたが提供する商品・サービスの後ろには、「ちゃんと生身の人間が存在するんだよ」と意識するできるようになるだけで、勝手に、安心したり、共感したりするのが、人間です。
ビジネスは、信頼がスタート
もちろん、これは、写真だけに限ったことではありません。
たとえば、どこに住んでいるか、子供はいるのか、趣味は何か、どこの学校出身か、 などなど、プライベートな情報も、出せば出すほど、パソコンの先にいる「その人」について、立体的に、鮮明に、イメージしやすくなってきますよね?
ビジネスをするためには、まず、信頼関係を育むことが大切だと言われています。
そして、その信頼は、どうやって育まれていくかというと、まずはじめに「共感」していただく必要があるわけですから、もし、あなたが、プライベートな情報をどんどん出すなら…
あなたは、他の人があなたに「共感するポイント」を提供したことになる、というわけです。
「あー、この人って、こんな人なんだ」
「近くに住んでいたことあるんだ」
「そういうこと、あるある」
そんな風に、あなたを身近に感じてしまうと、実は、悪質なクレームだって、起きにくくなるものです。
顔出し&本名必須の時代
そして、facebookにしても、ブログにしても…
今や、ビジネスに無関係の、ごく普通の一般人までが、本名で顔写真付きでネットに出るようになっています。
もともと、情報は出すほうがいいに決まっているのですが、ここまでくると、もはや、隠すほうが、変だという世界に、なりつつあるのです。
確かに、人それぞれ、いろいろな事情があるかとは思うのです。
変なトラブルに巻き込まれたら怖い、と思う気持ちも、わかります。
けれども、今や、怪しいビジネスネームを使ったり、顔写真を出さないという選択肢は、なくなった、と言っても過言ではありません。
もし、あなたが、信頼している先生の商品を購入した時、銀行振り込み口座の名義人と、あなたが知っている名前の漢字が違ったら、あなたは、どう感じますか?
10年前なら、特に何も思わなかったはずですが…
今は、たったそれだけで、がっかりする人が多くなりました。
この流れが、変わることはありません。
もはや、人間同士の信頼を築く上で、ネット上であっても、「顔出し必須、本名絶対」の時代になった、ということなのです。
事実、名前も顔も出すということは、リアルな人間関係では、当たり前のことですし、やってみると、実は、トラブルなんて存在しませんから、その心配は、杞憂に過ぎません。
メリットは、余りあるほどなのに、怖がる必要はどこにもないのです。
もし、あなたが、みんなが顔写真付き&本名でやっているのには、それだけの何かがあることを実感してみたいなら…
決断するのは、今かもしれませんよ。